2011年3月30日発行 第34号より

 書籍紹介

『悲しみの中にいる、あなたへの処方箋』

                    日本対がん協会会長 垣添忠生著

                                               新潮社 \1,300+税

国立がんセンター総長・名誉総長を務められた筆者は、長年がん医療に携わってこられました。1995年、奥さまに甲状腺がんが発見され2度の手術、2000年に左肺の腺がん、2006年に右肺に新たながんが・・・・・・。2007年に体中に転移し、その年の大晦日に亡くなりました。そのあたりのことは、垣添先生著『妻を看取る日』にかかれています。

 今回は、悲しみを体験した著者が、同じように大切な人を亡くした人へ、悲しみを乗り越えるために書かれた本です。

 「ひと目でもいい、もう1度会えるなら、自分の寿命が10年縮んでも惜しくない・・・・・」と書かれているその気持は、愛する人を見送った人共通の思いでしょう。

 ご家族を亡くされた方が、少しでも悲しみを乗り越えて元気になっていただきたいと願っています。

 

患者必携『がんになったら 手にとるガイド』

                 がん研究センター・がん対策情報センター

                      新潮社 (4月から販売) 

 この本は、“がん”と診断されたときに、「信頼できる情報・わかりやすく役に立つ情報」がまとめられています。

例えば、担当医に聞いておくことの例として 

@何というがん?  A検査結果  Bがんの診断が確定か、疑いの段階か

Cがんは、どのくらい広がっているのか  D治療法

Eどのような治療法があり、それを勧める理由は? 

F今まで通りの生活を続けることが可能かどうか?

・・・・・・などなど、“がん”になっていなくても、いざというときのために一家に一冊備えておくと安心と思います。

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NPO法人 周南いのちを考える会