小春日和に恵まれた11月20日に、参加者3人で、電車に揺られ広島へ向いました。車中では、緩和ケア病棟のことやがんのこと・身近な人の死などについて、真剣にお話しをすることができて、人と人の繋がりの素晴らしさを感じました。
この日の私たちの研修は、患者さんへのお茶のサービスとお花の水遣りでした。最初に、注意事項の確認とコーヒーカップやお盆の準備。それから、各部屋の患者さんにおやつを配り、飲み物のご希望を聞いて回ります。
最近入院されたらしいご高齢の方が、「お金が要るんかね」と聞かれ、驚きました。一般の病棟ではあり得ないことなので、確認をされたのでしょう。
飲食をされる場所は、お部屋だったり、ティールームだったり、ロビーだったりとそれぞれでした。私は、ティールームでコーヒーを飲まれていた男性の方と、ベットサイドでコーヒーを飲まれていた男性の方のお話を聴きしました。その後、ティールームに居られた方をお部屋へ案内し、片付けをしてベランダのお花の水遣りをしました。
あっというまの二時間でしたが、実際にホスピスでのボランティアを経験できた事はとても有意義なことでした。帰りの電車の中では、研修を終えた安堵と“ほわっ”とした温かなものを感じました。
研修をさせていただいたことで、西広島ホスピスのボランティアさんの“風”のような存在感を改めて実感しました。また、ボランティアが病棟内で活動できる事は、本当に病院(医師・看護師)との信頼関係がないと成り立たないことだとも感じました。
西広島ホスピスのスタッフの皆さま、お忙しい中ありがとうございました。
今年度の、ホスピスケア講座では、「ホスピスボランティア研修」を企画。
参加希望をされた22名の方が、順次、研修中です。
ホスピス・緩和ケア病棟での数時間は単なる見学と違い、ホスピスの空気を肌で感じることができます。パークヒル病院西広島ホスピスの城仙先生とボランティアコーディネーターの胤森さん・看護師の皆様のご理解で、実現した研修です。
温かで気軽に話せる城仙先生のお人柄と、ナースステーションのカウンターの笑顔の看護師さんが印象的でした。 (まえかわ)
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