2007年5月28日掲載

緩和ケア病棟設置の方向へ

前川 育

 「山口県東部に緩和ケア病棟設置」を願い市民活動を始めて丸6年が経ちました。この間、2002年に2万5千人分の署名を添えて二井知事に要望書を提出いたしました。また、講演会やホスピスケア講座を開催し、地域の皆さまとともに「いのちの大切さ」や「がん医療」などについて学んでまいりました。

 私たちの市民運動がきっかけとなり、県は昨年5月に第5次保健医療計画において緩和ケア病棟を現在の3施設から4施設に整備目標を設定、徳山中央病院は「緩和ケア病棟」設置を県に要望されました。このたび5月18日に県医療対策協議会、21日には県医療審議会が開催され、緩和ケア特例病床(25床)が了承されました。
今後は、「県が厚生労働省に申請し、開設許可がおりれば今年度中に県知事が徳山中央病院へ設置を許可」という見通しとなりました。

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「周南いのちを考える会」の会員の皆さま、私たちを支えてくださった皆さまへ
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 やっと、やっとホスピスの種が芽を出し、小さな蕾をつけようとしています。
「署名活動をしようよ!」と、力強く背中を押してくださった今は亡きSさん。
「周南に絶対、ホスピスをつくってね。」と言い残して亡くなられたTさん。
暑い夏に署名を集めてくださった皆さま、一緒に会の活動をしてくださった皆さま、会の活動を見守り支えてくださった皆さまのおかげです。心から感謝申し上げます。
この6年間の活動を思い出しながら、今、感慨ひとしおでございます。

 徳山中央病院が「地域の緩和ケア病棟」として、また「地域のがん拠点病院」として皆さまに信頼され、益々素晴らしい病院となられますよう願っています。

 来年度からは、新たな「周南いのちを考える会」の活動のスタートとなります。
「私たちの街のホスピス・緩和ケア病棟」が開設の暁には、私も微力ながらボランティアとしてお手伝いをさせていただきたいと考えております。



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NPO法人 周南いのちを考える会